私たち人間には、本来、自らの心身を健やかに保とうとする力が備わっています。
しかし、日常の中での様々なストレスや長年にわたる生活習慣、自分の思いグセや考え方の偏りなどにより、本来の「心地よい自分」でいようとする力を自分で阻害し、心や身体に不調をきたすことがあります。
“心地よい自分”とは、自分を成り立たせる「心(感情・思考)」と「身体」と「魂」の3つの要素が、安心してくつろいだ状態でいられる時に、初めて感じられる感覚です。そして自分の中に本来備わる力は、この3つの要素がバランスよく調和した時に、初めて発揮されていきます。それは、「心(感情・思考)」においては、自信や勇気、信念、希望などの形で自分を力づけてくれます。また、「身体」においては、免疫力を高め、様々なストレスやプレッシャーなどから、物理的に自分の身体を守る力として作用します。
「魂」は、何にも束縛されることのない本当の自分、ありのままの自分自身です。魂の力は、自分の中に力強いエネルギーや創造性を高める起爆剤となります。本当の自分が望むことと調和した生き方は、心も身体も活性化させます。逆を言えば、本当の自分に調和していない生き方は、自分で自分を尊重できていない感覚を深いところで疼かせます。そのため、いつもどこか満たされない思いとともに、心や身体のエネルギーが萎んでいきます。
「心(感情・思考)」と「身体」と「魂」の3つの調和と循環は、「心地よい自分」でいるためには欠くことのできないものなのです。
生来の自分に備わる“健やかになろうとする力”を取り戻すこととは、これら3つの要素のバランスを取り戻すことと同じです。心や身体に現れる不調は、今の自分の生き方の中にある“アンバランスな部分”を、心や身体が知らせてくれるサインです。その声に耳を傾け、心身ともに不要なものを手放し、生来の自分に備わる“健やかになろうとする力”を取り戻すとき、人は自分の中にくつろいだ落ち着きや深い安心感、活力を見出していくことができます。それは、自分の中を流れるエネルギーとして、人生を前進させていくための大きなパワーとなっていきます。
ここで大きな役割を果たすのが植物の力です。様々な社会的な条件づけやルールの中で、生命としてのバランスを失い、本来の自然とかけ離れた状態に陥ってしまう人間と違って、植物は、陽を浴び、風を受け、水を吸い上げ、大地の気を取り込み、まさにあるがままの自然の中に息づいている存在です。そこには、生命の調和のエネルギーがあります。そして、そこには無限の豊かな多様性があります。温度、湿度、地質など、それぞれの植物が育っている環境や、その姿形、生態によって、どの植物にもそれぞれ異なった独自の力があります。あるものは勇気を、あるものは落ち着きを、あるものは癒しを、そしてあるものは心身のバランスの改善を……。植物は実に多彩な形で私たちに働きかけ、本来の「健やかになろうとする力」を取り戻す助けになってくれます。
こうした個々の植物の力を借りながら、丁寧なカウンセリングを通じて心や身体の声を紐解き、本来のあなたに備わる内面の力を取り戻していくお手伝いをするのが、逢いことばの植物療法セッションです。優しく、そして力強く、人生を健やかに導く植物の力を、ぜひ、実感していただけたらと思います。