「植物療法」を学ぶということ
「芽生える」「根ざす」「花ひらく」「実る」……。
はるか昔から、私たちはたくさんの「言葉」を、植物の成長や生き様に重ね合わせながら、人生の折々を表現してきました。
一粒の小さな種からはじまり、
暗い土の中で芽や根を伸ばしながら、
ゆっくりと、しっかりと、光に向かって伸びていく。
自分のリズムとペースで、茎や枝を伸ばしながら、天に向かって葉を広げ、
時がきたら、自らの花を思い切り咲かせ、この世界を美しく彩る。
植物の姿や、その生き様を通して、人は太古の昔から、生命に宿る“普遍的な強さ”や“美しさ”を、直感的に感じ取ってきたのだと思います。
植物界は、「否定」という概念が存在しない世界です。
例えばクルミの木は、ジュグロンという化学物質を根や樹皮から放出し、ほかの植物が自分の周りに生えないようにします。
人間の観念や価値観で捉えると、あたかも土地を独り占めし、他者を拒絶しているかのように見える生態ですが、一定のスペースを確保することで、他の植物と陽や水の恵みを奪い合うことを避け、それぞれが健やかに育つ領域や境界を適切に作り出す、互いの生命を尊重する「知恵」としての表現です。
また、どんな場所で生きることになっても、光に向かって生命を全うしきる姿にも、自らの生を決して否定することない植物の精神が現れています。
自分の境遇を呪ったり、いじけたり、他者と比較したりすることなく、自分が生きる場所に調和しながら、生命の最高峰の表現である開花や実りに到達することだけに集中する。
「否定」ではなく、常に「肯定」を前提としたその姿の中に、人は、本質的な健やかさや美しさ、そして気高さや強さを見出してきたのではないでしょうか。
そんな植物たちからの豊かな贈り物を、暮らしの中で受け取ることができるのが、「植物療法」です。
樹木の新芽や、成長した枝葉、そして美しい花々。
たくさんの有効成分や栄養分、そして清らかなエネルギーが宿った植物の恵みは、先人たちの時代から、私たち人間をさまざまな場面で助けてきてくれました。
人それぞれ、長い人生の中で、時に身体の不調を感じたり、心が元気をなくしたりすることがあります。
そしてそんな時には、「早くよくなりたい」「すぐに治りたい」「よくならなかったらどうしよう」と、自分の心身を責め立て、急かしてしまいがちです。
それでもどんな時にも、どんな状況でも、身体と心は一生懸命働きながら、必要な時間をかけて、本来の健やかさを取り戻そうとしています。
見えないところで、さまざまな臓器を形作るひとつひとつの小さな細胞は、本来の機能が発揮できるように懸命に働きながら、心身の大きな繋がりの中で、バランスのとれた連携を取り戻そうと努めるのです。
生命が「生きようとする」営みは、人間のちっぽけな観念や価値観を超えた、目には見えない大きな力と、神聖な時間のプロセスです。
そしてどんな状況でも、生命の本質は、その健やかさを失うことはありません。
植物たちは、そのことをよく知っています。
世界各地で継承されてきた植物療法にはさまざまなものがありますが、そのどれもが、昔も今も変わることなく、「健やかであろうとする」生命の本質に光を当て、私たちの心身に宿るその力を目覚めさせていくものです。
樹木の新芽を用いた植物療法「ジェモセラピー」は、自らの身体に本来備わる「自己治癒力」を、根本から引き出していくセラピーです。身体の不調に対してだけでなく、心にも深く作用し、人の本来の持ち味や強さを引き出していきます。
植物の成長した枝や葉を用いた植物療法「フィトテラピー」は、古い歴史を持つ自然医学。太古の昔から、人々の不調を穏やかに、かつ力強く癒やしてきました。
「フラワーエッセンスセラピー」は、花の精妙なエネルギーで心や感情のバランスを取り戻し、人の意識の内側に眠る本質を目覚めさせていきます。
植物療法を学ぶこととは、ただ効能や使い方を学ぶことではなく、生命の本質をどこまでも信頼し、肯定する、そんな「植物の魂」とつながることです。
植物の眼で、自分や周りの世界を見つめた時、人生で現れる景色や出来事の意味は、まったく違ってきます。
心と身体、臓器や細胞。自分を形作るものすべてを、「調和」と「つながり」の観点から捉えた時、植物療法士として学ぶ薬草学や生理学、解剖学や心理学の知識・情報は、単に「暗記する」ことだけに止まらない、広く、深く、大きな学びになっていきます。
逢いことばでは、お客様に植物療法のセッションを行うだけでなく、日本ジェモセラピー協会、およびJMFAナチュラル美生活協会の認定校として、ジェモセラピーやフィトテラピー、フラワーエッセンスなど、植物療法の資格講座を各種開講しています。
逢いことばでのセッションを通して、初めて植物療法に触れたことで、ご自身や周囲とのつながり、人生そのものを捉える視点が大きく変わったと言ってくださる方々から、自分でも学んでみたいというお声をいただいたことが、もともとのきっかけでした。
立場も仕事もさまざまな方が受講されていますが、みなさんそれぞれのペースで、植物とのつながりを深めながら、大きく変容していかれます。
その姿からは、人と植物との、変わることのない神聖なつながりを感じずにはいられません。
植物たちからの贈り物を、たくさんの方に受け取っていただきたい。
セッションや講座を通して、これからも大切に、丁寧に、お伝えしていきます。
【ご案内】
エコール ド エルボリストリー ル・スリール 無料説明会
「エコール ド エルボリストリー ル・スリール」は、フランス最大のジェモセラピー研究所であるエルビオリス社と日本で唯一提携し、植物療法を本格的に学べる学校です。
樹木の新芽を用いた植物幹細胞療法「ジェモセラピー」や、古くから伝統のあるハーブ療法「フィトテラピー」を、本場フランスの植物研究所監修のカリキュラムに基づき、本格的に学んでいただけます。
講座受講後は、お仕事でも活用できる日仏合同の認定資格を取得できます。
スクールや、各種講座の内容、「そもそも植物療法ってなに?」など、詳しく知りたい方に向けた無料説明会を実施しています。
日本ジェモセラピー協会・盛山葉子代表による、オンラインでの説明会です。
すでに植物療法をお仕事で取り入れている方にも、おすすめできる内容です。
参加をご希望の方は、ページ末尾のURLもしくはQRコードよりお申込ください。
【対象】
・ジェモセラピーやフィトテラピーなど、植物療法全般に興味のある方
・“植物療法士”として、お仕事でも本格的に資格を活用していきたい方
・ご自身やご家族のためのセルフケアとして、植物療法を用いていきたい方
【説明会のおもな内容】
・植物療法(フィトテラピー)
・ジェモセラピーとは
・タンチュメールとは
・エッセンスはどんなものがあるのか
・エルビオリス社について
・学校のカリキュラムについて
・学んだ後の活動について
・質問受付
※ご希望の方は個別相談もお受けしています
【説明会スケジュール】※ZOOMでのオンライン開催です。
★2023年04月29日(土)14:00-15:30
★2023年 05月11日(木) 14:00-15:30
★2023年05月20日(土)14:00-15:30
★2023年05月22日(月)14:00-15:30
【お申込先】
エコール ド エルボリストリー ル・スリール ホームページ「無料説明会」
https://gemmo-therapy.jp/free-information-session/?utm_campaign=access&utm_medium=herborist&utm_source=004
【詳細についてのご質問、お問い合わせ】
逢いことば(エコール ド エルボリストリー 杉並校)
03-5303-9730
https://www.aikotoba-salon.com